2017年10月31日(火)

シエンタ 板金塗装修理

シエンタのスライドドアの板金修理で入庫のお車です。

お客様がご自分で市販のカースプレーで塗装したそうです。仕上がりが納得出来ずに当店にご来店されました。市販のカースプレーはアクリルラッカー塗料が使われており、既存の塗膜であるウレタン塗料を侵してしまい、仕上がりが綺麗になりにくいですし、耐久性も弱いのです。

ちなみに結構変形もしております。 変形の修復の為にはパテが必要です。

パテをしっかり定着させる為に表面を削りました。塗料の上にパテを盛っても剥がれてしまいますので、

しっかりと下地をだす事が非常に大切です。

パテ盛り後、乾燥機を使って乾燥中です。完全乾燥後にペーパーを掛けます。ペーパーはとにかく根気よく行う必要があります。しっかりと指で触って段差や凹凸が無いかを確認しながらの作業となります。

これをさぼると仕上がりに悪影響が出ます。

ちなみにこのパテは、厚付けパテと言い大きな変形を埋める下地として使用します。

ペーパーを掛け終った状態です。厚付けパテは表面が粗いので、この上に薄付けの仕上げパテを塗り付けます。 

薄付けパテ塗り付け完了です。

ペーパー掛け作業です。基本的には厚付けパテと注意点は同じです。

ペーパー掛け完了です。表面がつるつるで凹凸が無い状態です。

この後は車に付着したホコリ等を洗い流し、マスキングです。ホコリが塗装する箇所以外に有るだけで、

塗装したボディにホコリ等が付く危険性が高まるので、洗い流す事をお勧めします。

余計な所に塗料が付かないように、マスキングは丁寧に行います。吹きつけたい箇所から少し広めに、そしてパネルの切れ目を上手く利用してマスキングすると良いと思います。

 

サフェーサーを吹き付けました。サフェーサーには変形が見やすくなるという長所が有ります。乾燥後ペーパーを掛けしっかりと変形の見落としがないかのチェックをします。さらにサフェーサーを塗ることにより、塗料の乗りが良くなります。(パテの上に塗料を塗るとパテが塗料を吸い込んでしまい、パテのラインが出てしまいます。)さらに、防錆効果も有ります。 綺麗な仕上がりの為には必須項目ですね。

塗装が完了です。塗装箇所周辺にはボカシ剤も使用して境目を目立たなくしています。

ここからはひたすら塗料が完全に乾くのを待ちます。完全乾燥後にペーパーを掛け、コンパウンドで磨けば完了です。完全に乾くまでは触ってはいけません。1日位は待ちましょう。 宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

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